『ゼロからトースターを作ってみた結果』
なぜ読もうと思ったか
- ゼロから物を作る際にどのようなプロセスを踏むのか知りたかったため
- 何が彼をそんな気持ちに駆り立てるのか知りたかったため
- トースターを構成する要素・機構を知りたかったため
どんな内容だったか
トースターを分解し、5つの主素材(鉄・銅・ニッケル・マイカ・プラスチック)で作られていることを突き止める。自身が作成するトースターを要求分析する。それぞれの原料入手・加工をし、組み立てる。稼働する。テスト、リファクタは行わない。
何を学んだか
- ゼロから物を作る際にどのようなプロセスを踏むのか知りたかったため
1.既製品を分解、部品として何が必要か判断する。
2.有識者(大学教授)に相談し、大筋の流れを決定する
3.企業に掛け合って、原料を入手する
驚くことに、鉱業所(鉄鋼石)、BP社(石油)、ナショナル・ノン・クロップス・センター(プラスチック)、アクソン・リサイクリング(プラスチック)、アングルシー・マイニング(銅)、鉱山の近くにいたおっさん(マイカ)など、多くの人に協力を申し出ている。なおニッケルの入手はカナダの記念硬貨を元にしていたのでルール違反。
4.加工をする
加工手段は鍛造、鋳造など。切削加工は殆ど行っていない?加工の道具として、ハンマー、自作の溶鉱炉、自作の鋳型、伸線機、電子レンジなど登場する。なお電子レンジは産業革命前に存在しない道具のためルール違反。
5.組み立てをする
- 何が彼をそんな気持ちに駆り立てるのか知りたかったため
1.卒業制作用
2.トースターを1個作成するのに環境への負荷がどの程度あるのか知りたかったため
3.異世界に飛ばされた時用に自分一人で作れると格好良いため
なぜトースターなのか?
1.トースターが「あると便利だが無くても平気」で「簡単に捨てられてしまうもの」という、近代の消費文化の象徴であったため
2.『銀河ヒッチハイクガイド』の一説「自分の力でトースターを作ることはできなかった。せいぜいサンドイッチぐらいしか彼には作ることができなかったのだ」でトースターが触れられていたため
- トースターを構成する要素・機構を知りたかったため
鉄・銅・ニッケル・マイカ・プラスチック。部品数404個。機構に関する記述はなし。(ニッケルが加熱され、マイカが断熱などの記述はあり。)